2007年12月29日

見知らぬ実家にて

帰省中。

研究室内ではネタとして使用していますが、
いつの間にか実家が引っ越していたため、生まれ育ってない杜の都仙台が帰省先。


することと言えば無事に生きてる姿を両親に見せることのみ。
明日は…風呂掃除でもするか。



仙台までの約4時間のスーパーひたち内で私的課題図書の臨床本を1冊片付ける。
図書館から借りてきたのは2冊。帰りはコイツの予定。

逆抵抗―心理療法家のつまずきとその解決
Herbert S. Strean (原著), 遠藤 裕乃 (翻訳), 高沢 昇 (翻訳)

電車の中で一気読み。手もとにぜひ欲しい。

以下あらすじコピペ。
面接への遅刻やキャンセル、治療中の沈黙や居眠り、過度なおしゃべり等々、
面接過程で現れるクライエントの抵抗はさまざまに論じられるのに比べ、
治療者側のこうした行動については容易に合理化されがちで、正面から論じられることは少ない。
本書では、治療の進展を阻む治療者側の無意識の行為や振る舞いを「逆抵抗」ととらえ、
著者がスーパーヴァイズした心理療法家、精神科医、ソーシャルワーカーらの事例をなぞる形で
治療者側の典型的な逆抵抗の姿を鮮やかに浮かび上がらせていく。
面接申込みの電話から終結まで、さまざまな治療局面で生じる逆抵抗を追体験しながら、
読者はクライエントとのかかわりにおける治療者側の行動の意味を改めて考え直す。

エディプスとか同性愛的なウンタラ等、若干ふれることのない用語が多かったり、
ホンマかいな…というトラブルの解釈ストーリーやエピソードもあって
首を捻ったところもあるけど、それらが些細に思えるぐらい勉強になりました。

臨床の場面を振り返る時に、「自分」がどうだったかを考える検索キーワードが増えたというか。
テクニックではない部分の重要性を突き付けられた印象。
読んでいて心のイタイところをつかれる感じがすごく辛くて、すごく良い。

当然(?)、本の内容はとても全部鵜呑みにはできないけど、
読んだことで臨床に関する考え方のフレームが変わりそうな一冊。

改めてあたりまえだけど、行動療法だろうが力動的心理療法だろうが
どんな心理療法も「治療者×クライアント」ですよね。
エクスポージャーだろうが心理教育だろうが認知的再体制だろうが。
神戸以降、ここらへんの重要性が気になって気になってしょうがない。


しかし…5040円か…
どっかに中古でもいいから2000円ぐらいで売ってないかな。

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